2024桜蔭中の算数

算数

こんにちは。キリンコ先生です。
今回は2024桜蔭中の算数について話していこうと思います。

桜蔭中は計算処理力と作業力と読解力の3つの力が高次元で備わっていることが必須の学校です。
それに加えて、近年は場合の数や数の性質の分野では高度の知識も要求されます。
存在する女子校の算数の中では、一番頭も体も疲れるセットになっています。
ただ、自分の知っている範囲の約30年間、この3つの力を試す問題が出続けることは変わっていないので、対策して鍛えていくことで合格点近くまで持っていける可能性も高いです。
出やすい分野もあります。主に規則性、立体図形、水量グラフ、数の性質、平面図形です。この全てに手を動かす作業の要素が入ってきますし、答えがとんでもない分数になることもあります。
自分を信じるために弛まぬ努力を続けて、この学校の合格を掴みとってください!
では、2024桜蔭中の算数を講評していきます。

大問1 小問集合です。
(1) 2017年以来の計算2問構成です。確実に正解しましょう。レベルA
(2) 場合の数の問題です。2マス目と6マス目が同じなので、そこで場合分けして調べて①だけでもとれたら良いです。キツそうなら飛ばしましょう。レベルB
(3) 2023洗足学園中第3回で全く同じ図形の出題がありました。全て頑張りましょう。レベルA
大問2 問題文からやるべき作業をしっかり読み取って、計算処理をしていく桜蔭色の強い問題です。
(3)まではしっかりとりきって、(4)から①だけでもとれれば差がつけられるでしょう。レベルB
大問3 この年の一番難しい問題です。作図を丁寧にしないと形が見えないのですが、この次の大問も作業量が多いので、ここは見切りをつけて飛ばしてしまってもよかったかもしれません。レベルB
大問4 大問2と似ている桜蔭色の強い問題で、問題文やグラフから必要な情報を読み取り、しっかりと計算していく必要がある問題です。色々な変化を見ながら進めなければいけないので、非常にミスが起きやすいですが、大問3か大問4で点を確保したいので、この問題からできる限り点をもぎ取りましょう。レベルB

この年は規則性と数の性質という桜蔭でよく出る分野の出題が両方なく、昨年の2023年のものと比べると取り組みやすいセットだったと思います。
ただ、決して楽ではなく、しっかり状況を読み取りつつ正確に計算や作業をしていかなければいけないので、例年の桜蔭に必要な力と変わらないものが要求された形でした。
この傾向はブレないので、来年以降も最初にあげた3つの力を鍛えていくことが大事になってくると思います。

ではまた!

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