こんにちは。キリンコ先生です。
今回は2024女子学院中の算数について話していこうと思います。
女子学院中は計算処理力とどの問題に取り組むかの判断力、そこに女子御三家の中でも一番解法知識の多さが必要になってくる学校だと思います。
出やすい分野として、角度、和と差、規則がある問題、数の性質、速さ、平面図形、立体図形、グラフ付きの変化を見る問題、などがあります。
逆に出にくい分野としては、場合の数が挙げられると思います。
制限時間が40分とかなり短いので、出やすい分野に関しては色々な解法知識を身につけることが大切になってきます。また、練習の段階では決められた時間から短くして取り組み、短い時間内での判断力を磨いていかないといけません。
そんな女子学院中の2024年の問題を見ていきましょう!
大問1 小問集合です。
(1)計算問題です。この年はかなりやりにくく、いきなり焦ってしまった子もいたでしょう。レベルA
(2)角度の問題です。ここ数年、円に絡む角度の出題が多いので、それに合わせた練習を積んでいく必要があるでしょう。レベルB
(3)平面図形の折り返しの問題です。受験生なら一度は経験している問題です。答えの数字が汚いです。レベルA
(4)規則性の問題です。この問題も似たような問題を経験していると思うので必ず正解したいです。レベルA
(5)過不足算の問題です。うまく解けなかったら、クラスの人数なのでこのぐらいだろうと決めて調べていけば答えに辿りつけます。レベルA
大問2 不定方程式の問題です。
これは偶数か奇数か考えさせることが誘導になっていますが、気づかなければ個数が19個と少ないので調べていけば正解に辿りつけるでしょう。レベルB
大問3 立体図形の回転体の問題です。
一度は取り組んだことがある問題です。確実に正解しましょう。レベルA
大問4 速さの問題です。
女子学院中でよく出る、複数の可能性を考えていく問題ですが、とても難しいので、はまらずに飛ばした方が良いでしょう。レベルC
大問5 数に操作をしていく問題です。
(1),(2)は作業して確実に。(3)は面白い着眼点ですが、かなり差がついた問題だと思います。レベルB
大問6 八角形の分割に関する問題です。
近年、八角形の問題の出題が増えてきています。2023年は麻布中でも出題がありました。八角形を分割していくのですが、分割した後が難しいです。レベルC
大問7 流水算の問題です。
この年の合否に大きく関わった問題だと思います。(1)ができると丸々得点していくことができます。ただ、(1)のテーマが距離の差から速さに注目させる練習機会の少ないタイプで、感覚的にも処理できるのですが、とても差がついたと思います。レベルB
後半に算数が苦手な子にとっては厳しい問題が多く並んでいて、他の問題は受験生がみんな経験しているような問題が多かったので、かなり算数で差がついてしまうセットになっていたと思います。
4教科均等配点の学校なので、算数で取りこぼしが多かった子は、他の3教科で十分な点を確保していないと合格が厳しかったかなと思います。
出題難易度にかなりブレのある学校なので、取り組んだ問題は必ず身につけ、なおかつ素早く判断できるように鍛錬していくことが大事になります。またその変化に動じない精神力も必要になるでしょう。
ではまた!